Per Mariam ad Deum

 「Per Mariam ad Deum」とは、「聖母マリア様を通して天主様へ至る」という意味のラテン語です。「別にラテン語で書かなくても…」とお思いになられた方もいらっしゃることでしょう。全くその通りだと思います。しかし、この言葉が或る故人から私に託された言葉だとしたら、どうでしょうか?この言葉を託した方は、或る修道会の司祭でした……。

 長崎市内を走る路面電車の終着駅に、「蛍茶屋」という所があります。そこに降り立ち、進行方向の斜め右を眺めると、十字架が目に入って来ます。その十字架を目指して、チョットした山を登ると、「マリア様」の御像が迎えて下さる「聖母の騎士修道院」があります。コンヴェントゥアル聖フランシスコ修道会に属する修道院です。ここは、「マキシミリアノ・マリア・コルベ神父」と言う、カトリック教会に於て公に崇敬されている「聖人」によって創立された修道院です。

 国内に於て、コルベ神父様の足跡を慕うには、絶好の場所であると思われる聖母の騎士修道院に参詣を重ねている内に、コルベ神父様に縁のある方々に出会えました。その中で、コルベ神父様が長崎神学校の哲学教授時代に、直接哲学を教わった二人の司祭に会う事ができました。そのうちの一人の神父様が、「キミ!マリア様への信心を、もっと大切にせんとイカンよ!」と仰りながら、私の聖務日課書のとびらに書き込んで下さったのが、Per Mariam ad Deumの言葉でした、「キミ!これだよ!」と仰いつつ……。

 長崎を訪れる度に、この司祭のところへお邪魔しておりましたが、数年前に帰天されました。今は天国にて恩師や師父、そして生前取次ぎを祈っていたマリア様と共に、天主様を賛美しておられる事だと思います。

 その生前のご愛顧に感謝を表す為に、託された言葉をホームページの表題に使わせていただきました。しかし、言葉の重みとは裏腹に、軽薄なホームページになってしまっていますが。

 Tu autem, Domine, Miserere nobis!

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